初めてのマルシェ出店レポート in デザインゴールズ×ロコステフェスティバル!

皆さん、こんにちは!いつも温かい応援を本当にありがとうございます!

私たちの施設では、**「地域とのつながり」**と**「利用者さんの “好き” と “得意” を仕事にすること」**を大切に、日々様々な活動に取り組んでいます。

その中でも、先日、皆さんと一緒に心を込めて作り上げた、あの**「畳の廃材を使ったリース」**が、ついに大勢のお客様にお披露目される日がやってきました!

今日は、その夢が詰まった特別な一日、**11月3日に開催された「デザインゴールズ×ロコステフェスティバル」**での、私たちの初めてのマルシェ出店レポートをお届けします!


畳の廃材がアートに変わる!リースワークショップからマルシェ出店まで

畳廃材利用の背景

まず、なぜ私たちが「畳の廃材」に注目したのか、そのきっかけからお話しさせてください。

私たちの住む地域には、古くから日本の伝統文化を支えてきた畳屋さんがたくさんあります。しかし、時代とともに生活様式が変わり、畳の需要は少しずつ減っています。その結果、まだ使える部分があるにもかかわらず、廃棄されてしまう「畳の廃材」が多く出てしまうという現実を知りました。

「何か新しい形で活かせないだろうか?」

そんな思いから、環境に優しく、日本の **”ぬくもり”** を感じられるものづくりとして、**畳の廃材を再利用した工芸品**の制作がスタートしました。これが、私たちの**「アップサイクル」**への挑戦の始まりです。

心を込めた「リース」制作の日々

今回のマルシェで主役となったのが、先日皆さんと一緒に完成させた**「畳の廃材を使ったリース」**です。

ワークショップでは、利用者さんが、一枚一枚の畳から、まだまだ使える素敵な素材を丁寧に選び出し、それを土台に巻き付けたり、飾りつけをしたりと、手間ひまかけて一つの作品を完成させました。

単に **”ものを作る”** のだけでなく、**”資源を大切にする”** という想いと、**”誰かを笑顔にしたい”** という願いを込めて、世界に一つだけのリースが次々と誕生していったのです。

「これは、玄関に飾ったら、華やかでいいね!」
「この色の組み合わせ、すごくお洒落じゃない?」

作業中には、そんな会話があちらこちらで弾み、全体が明るいエネルギーに満たされていました。製品としての完成度を高めることはもちろん大切ですが、それ以上に、**利用者さん一人ひとりの「個性」と「愛着」**が作品に吹き込まれていく過程が、私たちスタッフにとっても何よりの喜びでした。

そして、このリースだけでなく、畳の縁を活かした**畳コースター(300円)**や、食卓を彩る**畳ランチョンマット(700円)**、そして「自分だけのオリジナルリースを作りたい!」というお客様向けの**リース土台(500円)**も準備万端!いよいよ、お客様の手に渡る日が近づいてきたのです。


✨ 楽しみに待った特別な一日!マルシェ出店当日レポート

当日のチーム編成と場所

待ちに待ったマルシェ当日!11月3日、会場の「デザインゴールズ×ロコステフェスティバル」には、朝早くからたくさんのお客様が集まり、熱気に包まれていました。

りんぐすからは、**スタッフ3名と、ものづくりから販売までをしてくれた利用者さん1名**の、合計4名で参加しました。初めての本格的な出店ということもあり、少しの緊張感とワクワクで満たされていました。

会場に着くと、まずはブースの設営です。商品をどう並べたらお客様の目を引くか、どうしたら畳のぬくもりが伝わるか、みんなで意見を出し合いながら、手際よくレイアウトを決めていきました。この設営作業も、作品作りの延長線上にあり、利用者さんがこれまで培ってきた**「センス」**と**「工夫」**が存分に発揮されました。

利用者さんの「プロ意識」

今回のマルシェ出店で、私たちが最も感動したのは、参加してくれた利用者さんの、まさに**「プロフェッショナル」**と呼べる働きぶりでした。

実は、利用者さんは、この販売イベントに携われることを、マルシェの何日も前から心待ちにされていました。ただ単に作業をするだけでなく、仕事として捉え、自発的に行動してくださったのです。

  • 製品作り: 一つ一つの商品の最終チェックを入念に行い、完璧な状態でお客様にお届けできるよう努めてくださいました。
  • レイアウト: 「ここにPOPがあった方が見やすい」「高さがあった方がおしゃれに見える」など、お客様目線でのアイデアをたくさん出してくれました。
  • 販売促進: お客様がブースの前を通るたびに、控えめながらも熱意のこもった声で、商品の魅力や制作への想いを伝えてくれました。

特に、ご自身の**「お気に入りのリース」**が、その日最初に売れた時の出来事は、私たちスタッフにとっても忘れられない瞬間となりました。

購入してくださったお客様は、そのリースの丁寧な作りとデザインを心から褒めてくださいました。それを聞いた利用者さんは、まるで太陽のような、**最高の笑顔**に!

**「自分が作ったものを、こんなに喜んで買ってもらえるなんて、本当に嬉しいです!」**

この時、私たちスタッフは、**「ものづくり」が「仕事」となり、「喜び」につながる**という、就労支援の最も大切な意味を改めて実感することができました。この感動こそが、私たちB型事業所が目指す、利用者さんの**「自己肯定感」**と**「社会参加」**への大きな一歩なのです。


🤝 交流と笑顔あふれるブース運営の裏側

4人チームで楽しむ店番

マルシェは長時間にわたるイベントです。私たち4人は、お客様への対応が途切れないよう、そして全員がイベントを楽しめるよう、**2人ずつ交代で休憩**を取りながら店番をしました。

休憩時間は、ただ休むだけでなく、このフェスティバル全体を楽しむ大切な時間です。利用者さんは、スタッフと一緒になって、他のブースを覗きに行ったり、美味しいフードを楽しんだり。そして、なんと会場に遊びに来ていた**ポニーとの触れ合いコーナー**にも立ち寄り、可愛い動物たちとの癒やしのひとときを過ごされました。

人と人とのコミュニケーションの輪

私たちのブースでの店番中も、販売の合間には、利用者さんはその天性の**「コミュニケーション能力」**を発揮されていました。

空いた時間を見つけては、隣のブースの出店者の方々や、通りかかった他の施設の方々と、積極的に交流を図られていたのです。

  • 「その商品、すごく素敵ですね!どんな素材を使っているんですか?」
  • 「私たちのリース、畳でできてるんですよ。よろしければ見ていってください!」

**販売の仕事や、人と話をすることが本当に好きなんだな**、とその姿を見て、スタッフ一同、改めて深く感じ入りました。誰に対しても分け隔てなく、楽しそうに話すその姿は、多くの人を惹きつけ、私たちのブースにも温かい雰囲気を運んでくれました。

この「人とのつながり」こそが、福祉の枠を超えて、**地域社会の一員として活躍する**という、利用者さんの **”生きがい”** を形作る大切な要素だと強く感じました。

喜びを共有する一体感

そして、商品が売れるたびに、私たち4人の間には、何とも言えない一体感が生まれていました。

**「ありがとうございます!」**という利用者さんの大きな声と共に、私たちスタッフも心の中でガッツポーズ!達成した喜びを、その場で分かち合うことができました。

休憩中には、利用者さん、職員という立場を超えて、会場内の**謎解きゲーム**に一緒に挑戦し、見事にクリア!「謎が解けた!」時の**喜びのハイタッチ**は、この日の最高の思い出の一つです。仕事とプライベート、どちらも充実した、本当に充実した一日となりました。


帰りの表情と、未来へのステップ

充実の3連休の締めくくり

マルシェが終わり、ブースの片付けを終えて帰路につく車内。利用者さんの表情は、行きとは比べ物にならないほど、**晴れやかで、充実感に満ち溢れた**ものでした。

販売を通して多くのお客様と交流し、自分の作ったものが評価され、地域の一員として役割を果たせた。その経験は、何物にも代えがたい大きな自信につながったに違いありません。

利用者さんは、笑顔で私たちにこう話してくれました。

**「このマルシェと、その後のプライベートも合わせて、本当に “充実した3連休” を過ごせました!また次の販売も楽しみにしています!」**

この一言が、私たちスタッフにとっての最高の報酬です。

就労継続支援B型事業所での活動は、単なる作業訓練ではありません。**利用者さんが自分の可能性を発見し、社会とつながり、生きがいを見つける**ための大切なフィールドです。今回のマルシェ出店は、その想いを強く再確認させてくれる、素晴らしい機会となりました。

マルシェで得た大切な「学び」

今回、初めての本格的なマルシェ出店で、私たちはたくさんの貴重な学びを得ることができました。

  • **お客様の「声」**: どんな商品に興味を持ってもらえたか、どんな質問があったか。
  • **売れる「レイアウト」**: お客様が立ち止まってくれる商品の並べ方、POPの工夫。
  • **チームワークの大切さ**: 役割分担と休憩をしっかりとることで、最後まで最高のサービスを提供できること。

これらの経験を活かして、私たちはこれからも、**「畳のぬくもり」をテーマにしたアップサイクル商品**の制作に、一層力を入れて取り組んでいきます。利用者さんの才能と情熱を形にし、地域社会に貢献できるような、魅力的な商品を開発し続けていきます。


最後に:温かいご支援、心より感謝申し上げます

今回の「デザインゴールズ×ロコステフェスティバル」にご来場いただき、私たちのブースでお買い上げくださった皆様、そして日頃から私たちの活動を応援してくださっている全ての皆様に、この場を借りて心より感謝申し上げます。

皆さんの**「ありがとう」**の一言、**「素敵だね」**という温かい眼差しが、私たち利用者さんとスタッフの、明日への活力となっています。

私たちの畳リース物語は、まだ始まったばかりです。これからも、**環境に優しく、心温まるものづくり**を通して、皆さんと地域社会との架け橋となれるよう、職員一同、精一杯努めてまいります。

次回のイベントや、新作の情報は、このブログや施設のお知らせで随時発信していきますので、どうぞ楽しみにしていてくださいね!

**また、会場でお会いできる日を楽しみにしています!**

【今回の販売品目】

  • 畳コースター(300円)
  • 畳ランチョンマット(700円)
  • リース(2000円)
  • リース土台(500円)

りんぐすは、利用者さんの “やりたい” と “できる” を応援し続けます!


この感動的なマルシェ体験を通して、利用者さんは**「自分の作ったものが、誰かの日常を彩っている」**という、かけがえのない喜びを知ることができました。これは、大きな出来事です。

今後も、私たちの施設では、このような**「社会とつながる機会」**を積極的に作っていきたいと考えています。

りんぐすの活動について、もっと詳しく知りたいことや、畳廃材を使った次の商品アイデアなどがあれば、ぜひお気軽にご意見をお寄せください!