みなさん、こんにちは!就労継続支援B型事業所「りんぐす」です。いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

季節の変わり目、皆様いかがお過ごしでしょうか。りんぐすの工場や事業所では、今日も利用者さんの元気な声と、真剣に作業に向き合う心地よい緊張感が漂っています。

さて、本日のブログでは、最近りんぐすで新しく始まった「3つの挑戦」について詳しくお届けします。これまでの検品や梱包作業に加え、より技術を必要とする工程や、細かな手先の集中力を要する新しい内職作業が加わりました。「難しそうだけど、やってみたい!」「自分にもできた!」そんな利用者さんの成長と、それを支える安全への徹底したこだわりについて、じっくりとご紹介させていただきます。


1. 【工場】製造の心臓部に挑む!10帖畳のカット作業

これまで、りんぐすの工場チームは、完成した畳の最終チェック(検品)や、お客様のもとへ届けるための箱詰め、そして重い荷物を運ぶ運搬作業をメインに担ってきました。いわば「最後のアンカー」としての役割です。

今回、そこに新たに加わったのは、製造工程のより上流にあたる「畳のカット作業」です。

職人技への第一歩:10帖カットの難しさと魅力

畳を織る機械からは、長い長い1枚のシート状になった畳が次々と送り出されてきます。これを製品の規格である「10帖」という単位で、カッターを使って切り離していくのが今回の新作業です。

■ なぜ「まっすぐ」でなければならないのか
このカット作業、単純に見えて実は非常に奥が深いものです。最初の一太刀が斜めに歪んでしまうと、その後のすべての工程に狂いが生じてしまいます。商品としての価値を守るため、「1ミリの妥協も許されないまっすぐな線」が求められるのです。

■ 「自信」を育てるための徹底した練習期間
りんぐすでは、いきなり本番の製品をお任せすることはありません。まずは、役割を終えて廃棄される予定の畳を使用し、「練習スペース」でカットの特訓を行います。
・カッターの刃の角度はどうすれば安定するか
・力を入れすぎず、かつスムーズに引くにはどうすればいいか
職員がマンツーマンで指導し、利用者さんが「これなら自信を持って切れる!」と確信できるまで、何度も何度も練習を重ねます。実際にまっすぐ切れた時の利用者さんの晴れやかな表情は、私たち職員にとっても大きな喜びです。

■ 機械と刃物。安全管理に終わりはありません
工場内では、常に巨大な機械が稼働し、大きな音が響いています。そんな動的な環境で刃物を使う作業ですから、安全対策は「過剰なほど」に行っています。作業エリアの視認性を高め、必ず職員がすぐ隣で、あるいは目が届く範囲で直接見守りを行いながら作業を進めます。集中力が途切れないよう、適切な休憩を挟むなどの配慮も欠かしません。

2. 【工場】リユースを支える「紙管」の端整え

工場でのもう一つの新作業は、環境にも配慮した「紙管(しかん)の再利用」にまつわる工程です。

ハサミ一本で製品の品質を守る

畳を巻き取る芯として使われる長い紙管。これを別の用途で再利用するために、短くカットする必要があります。しかし、硬い紙管を機械でカットすると、どうしても切り口にバリ(ささくれ)や鋭い突起が出てしまいます。

■ 役割分担が生む「安心」のチームワーク
大きな機械を使った危険なカット工程は職員が担当し、その後の「仕上げ」を利用者さんにお願いしています。ハサミを使い、切り口のガタつきを一つひとつ丁寧に取り除いていく作業です。指で触れても痛くない、滑らかな状態にまで整えます。

■ 「次の方」を思いやる仕事
この紙管は、再び工場内で使用されたり、次の工程へ運ばれたりします。きれいに整えられた紙管は、次に使う人が怪我をしないための優しさでもあります。地道な作業ですが、「誰かの安全を支える大切な仕事」として、皆さん非常に誇りを持って取り組んでくださっています。


3. 【事業所】驚異の集中力!販促ポップの台紙作り

工場チームの熱気に負けじと、事業所内で行う「内職チーム」にも新しい風が吹いています。今回の新作業は、誰もが一度は目にしたことがある「アレ」に関わるお仕事です。

スーパーの売り場を支える裏方作業

スーパーやドラッグストアの棚に取り付けられる、販促用のポップや什器。その土台となる台紙の裏側に、両面テープを貼っていく作業です。

■ 「ひたすら真っ直ぐ」の美学
作業内容はいたってシンプル。「決まった場所に、両面テープをまっすぐ貼る」。しかし、これこそが最も難しいところです。少しでも斜めになったり、テープがはみ出したりすると、店舗でポップを設置する際にうまく固定できなかったり、見た目が悪くなったりしてしまいます。

■ 集中力が生むリズムと静寂
この作業が始まると、事業所内には心地よい静寂が訪れます。皆さん、台紙のガイドラインをしっかりと見つめ、慎重に、かつリズムよくテープを貼っていきます。1枚、また1枚と積み上がっていく完成品の山は、利用者さんの努力の結晶そのものです。指先の細かな運動は、脳のリフレッシュや集中力の維持にもつながっており、良いリハビリテーション効果も生まれています。


4. 次のステージへ:古着作業の拡大と「選べる」楽しさ

ここまで新しい作業についてお伝えしてきましたが、りんぐすの進化はまだまだ止まりません!

今後、さらに力を入れていく予定なのが「古着」に関する作業です。
古着の仕分けや検品など、ファッションに関わるお仕事がどんどん増えていく予定です。衣類に触れる作業は、畳や工業製品とはまた違った楽しさや発見があります。自分に合った作業はどれか、何に挑戦してみたいか……。利用者さんが自ら「これだ!」と思える選択肢をたくさん用意することが、私たちの目標です。

古着作業の始動については、また後日、写真たっぷりでお伝えしますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね!


最後に:りんぐすが大切にしていること

新しい作業を導入する際、私たちが最も大切にしているのは「無理をさせない、でも可能性を狭めない」というバランスです。

「刃物を使うのは怖い」と感じる方には、まずは安全な工程から。逆に「もっと難しいことに挑戦したい」という方には、しっかりとした練習と環境を整えてからステップアップを。一人ひとりのスピードに合わせた「成長のステップ」を、これからも丁寧に作っていきたいと考えています。

新しくなった「りんぐす」の日常、いかがでしたでしょうか?
この記事を読んで、「一度見学してみたい」「どんな雰囲気で作業しているのか見てみたい」と思われた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。