【ガチンコ対決】社長 vs 利用者さん!第1回「排水溝ネット取り付けスピード対決」

こんにちは!就労継続支援B型事業所「りんぐす」です。

日差しが少しずつ暖かくなり、春の訪れを感じる今日この頃。私たちの事業所では、いつもの穏やかな作業風景とは一味違う、「熱い火花」が散っていました。

普段は一歩一歩、自分のペースで丁寧に作業に取り組んでいる皆さんですが、今回は特別企画を開催。その名も……

「第1回・排水溝ネット取り付けスピード王決定戦 ~社長の壁を越えてゆけ~」

今回は、その記念すべき第1回戦の様子を、現場の熱気そのままに実況中継でお届けします!


1. 今回の競技ルール:シンプルに見えて、実は「職人技」が必要!

今回、勝負の種目となったのは、当事業所の受託作業の一つでもある「排水溝ネットの取り付け」です。

皆さんのご家庭でもお馴染みのあのネットですが、商品として出荷する前には、専用の台紙に取り付ける工程があります。一見シンプルに見えますが、実は指先の細かな動き、力加減、そして高い集中力が求められる「奥の深い」作業なんです。

【対決ルール】

  • 制限時間: ぴったり1分間
  • 基本工程:
    1. まず、平らな台紙にある「4箇所の突起」を指先で丁寧に起こす。
    2. その4つの突起に、ネットを素早く、かつ均等に引っ掛けていく。
  • 二人の間には「鉄壁のパーテーション」を設置!

※お互いの手元や進捗が一切見えないため、「相手はもう終わったのか?」「自分は遅れているのか?」という心理的なプレッシャーがかかる仕組みです。

2. ついに開幕!利用者さん vs  社長

第1回戦のリングに上がったのは、普段から真面目な仕事ぶりと、安定したスピードに定評のある男性利用者 Aさん。

対するは、この企画の発案者でありながら、「やるからには本気。手加減は一切しない!」と公言する当事業所の社長です。

3. 【実況】姑息な心理戦と、一瞬の静寂

「位置について、よーい……スタート!!」

合図とともに、バサバサッと台紙を手に取る乾いた音が響きます。開始直後、真っ先に仕掛けたのは……なんと社長の「口撃(こうげき)」でした。

社長: 「昨日の夜何食べました?」
Aさん: 「カレー食べました」
社長: 「からの?(笑)」
Aさん:「この先はないです(笑)」

パーテーション越しに飛んでくる社長の質問攻めに、Aさんは思わず苦笑い。「惑わす作戦だ!」と周囲からヤジが飛びますが、Aさんは動じません。戸惑いながらも、その言葉を笑って受け流し、手元に集中し続けます。

しかし、開始30秒を過ぎたあたりから、現場の空気が一変しました。先ほどまでの冗談まじりの会話はピタッと止まり、聞こえてくるのは「シュッ、シュッ」という台紙を折る音と、ネットを掛ける衣擦れの音だけ。まさに「無の境地」

お互いの姿が見えないからこそ、一秒の遅れが命取りになる……。作業所内は、まるでスポーツの国際試合のような、ヒリヒリとした緊張感に包まれました。

4. 排水溝ネット作業の「深いコツ」:勝敗を分けるのは角度!

ここで少し、この作業の難しさについて専門的な解説を挟みましょう。実はこの作業、ただ突起を立てればいいというわけではありません。「台紙を折る角度」が、決め手なのです。

  • 角度が浅すぎる場合: ネットを引っ掛ける場所がなく、スルリと滑り落ちてしまいます。
  • 角度が急すぎる(立てすぎる)場合: これが一番の罠! 1箇所、2箇所と引っ掛けていくうちに、ネットの張りに負けて突起が倒れてしまったり、逆に角が立ちすぎて次の箇所を引っ掛ける時に「ピーン!」と外れてしまったりするのです。

「丁度いい角度」で突起を立ち上げ、ネットの弾力と台紙の抵抗を調和させる。これこそが、熟練の利用者さんたちが日々研鑽している「職人技」なのです。

5. 衝撃の結末。そして「延長戦」へ…?

「終了ーーー!!」

スタッフの大きな声が響き渡りました。……が、なんと利用者さんの手が止まりません!あと少しで完成するものを前に負けず嫌いが発揮しました。

「あと少し!あと少しで形になるから!」と、タイマーが鳴り終わった後も必死に指を動かしています(笑)。これには社長も笑って抗議。

厳正なる審判(スタッフ)がストップウォッチの時点での完成数をカウントしました。

【最終結果】

社長:2個完成
Aさん:1個完成(惜しくも2個目作成中!)

勝者は……社長!!

「よっしゃー!!」と子供のように両手ガッツポーズをする社長。一方、Aさんは社長の勝利を拍手でたたえていました。

 


6. 私たちがこのゲームを行う理由

「作業中にゲームなんて不謹慎?」と思われる方もいるかもしれません。しかし、りんぐすがこの企画を行ったのには、真面目な理由があります。

  1. 集中力のコントロール: 制限時間の中で、自分のベストを尽くす訓練。
  2. コミュニケーションの活性化: 「社長 vs 利用者」という垣根を超え、同じ競技を楽しむことで絆が深まります。
  3. プロ意識の再確認: 普段当たり前に行っている作業の「難しさ」と「楽しさ」を再発見し、やりがいへと繋げます。

何より、Aさんが見せたさすがですと称える表情。そして社長の「本気の喜び」。この感情こそが、日々の作業に彩りを与え、「明日もまたここに来て頑張ろう」というエネルギーになるのだと、私たちは確信しています。

次回予告:社長を倒す「真の刺客」は誰だ!?

第1回戦は、社長が(大人気なくも)心理戦を制して勝利を収めました。しかし、このままでは終わりません。今回の対決を間近で見ていた他の利用者さんたちの目には、静かな闘志が宿っていました。

「次は私が、社長の口撃を受けながらも勝ってみせる」

果たして、社長を倒すニューヒーローは現れるのか!?

挑戦者、そして応援してくれる仲間を、りんぐすはいつでもお待ちしています!


編集後記
今回のブログはいかがでしたか?当事業所では、単に作業をこなすだけでなく、そこに「工夫」や「遊び心」を取り入れることを大切にしています。「ちょっと面白そうなところだな」と興味を持ってくださった方、ぜひ一度、私たちの賑やかな日常を覗きに来てくださいね。それでは、また次回の更新でお会いしましょう!