「選べる未来」を子どもたちに──りんぐすのクラウドファンディングに込めた想い

こんにちは、就労継続支援B型事業所「りんぐす」です。
今日は、私たちが立ち上げたクラウドファンディングについて、その想いや背景をお伝えさせてください。

「りんぐす」は、畳表の製造工場とB型事業所が併設されている、少し珍しいスタイルの事業所です。
普段は、畳の原料補充や検品、サンプル帳の作成、古着のネット販売などの作業を行いながら、一人ひとりが自分らしく働ける場所づくりを目指しています。

今回クラウドファンディングを始めたのは、ある強い想いがあったからです。

「選べる未来」を、すべての子どもたちに

地域には、支援学級に通う中学生や、支援学校の生徒さんがたくさんいます。
けれど、彼らが実際に社会と触れ合い、働くことを体験できる場所は、まだまだ少ないのが現状です。

「一般就労を目指すべきか、それとも福祉的な支援のある働き方が合っているのか」
そんな悩みを抱えたまま、進路を決めなければならない子どもたちもいます。

でも、「りんぐす」なら、ひとつの拠点の中で「一般就労(工場)」と「福祉的就労(B型事業所)」の両方を体験できます。
だからこそ、学校とも連携しながら、「自分に合った働き方」を選べる場所をつくっていきたいと思ったのです。

新たなスペースが必要です

この想いを実現するためには、体験の受け入れができる新しいスペース(作業場や休憩所)を作る必要があります。
けれど、これはすぐに利益になるような取り組みではありません。
だからこそ、「未来への投資」として、クラウドファンディングという形を選びました。

この場所ができれば、子どもたちはもっと早い段階から「働くってどういうこと?」を自分の目で見て、体で感じることができます。
そして、安心して一歩を踏み出せるようになると思うのです。

クラウドファンディングの進捗について

今回のクラウドファンディングは、5月7日にスタートしました。
私たちの想いやビジョンに共感してくださった方々から、すでに16名の方にご支援をいただいており、
達成率は現在44%(388,000円)となっています。

本当にありがとうございます。

一人ひとりの応援の言葉やご支援に、スタッフ一同、心から感謝しています。
「りんぐす」の挑戦に賛同してくださる方がいるという事実が、私たちの大きな励みになっています。

ですが、まだゴールには届いていません。
この取り組みをより多くの方に知っていただき、共に地域の未来を育んでいけたらと思っています。

そして、なぜ私たちがこのクラウドファンディングに挑戦したのか。
その根底にある「りんぐすのビジョン」について、改めてお伝えさせてください。

りんぐすのビジョン

~「選べる」社会を、すべての人に~

私たち「りんぐす」が大切にしているのは、「誰もが自分らしく、無理のないペースで、社会とつながりながら働ける場をつくること」です。

福祉的な就労が必要な人も、そうでない人も。
障がいのある人も、学校に通う子どもたちも。
すべての人が、自分に合った働き方や生き方を「選べる」社会をつくりたい——それが、りんぐすのビジョンです。

今、支援学級や支援学校に通う生徒さんの多くが、「将来の進路」に迷いながら日々を過ごしています。
「自分はどこで働けるのか」「何が向いているのか」——それを実際に体験できる場が少ないため、本人もご家族も、不安を抱えたまま選択を迫られてしまう現実があります。

だからこそ、りんぐすは「福祉」と「一般就労」の両方を体験できる場所として、進路に悩む子どもたちや若者たちが、自分自身と向き合うための「選択の場」になりたいと考えています。

実際に、畳表の製造工場での作業を通して「働く厳しさとやりがい」を知ることができるし、
B型事業所での多様な軽作業を体験する中で、「自分に合ったペースや働き方」を見つけることもできます。
それを同じ拠点で行える——これは私たちにしかできない強みです。

さらに今後は、学校や地域とも連携しながら、生徒一人ひとりが「見て・触れて・感じて」進路を決めていけるような環境を整えていきたいと考えています。

それは、短期的な利益にはつながらないかもしれません。
けれど、10年後、20年後の未来を見据えたとき、この取り組みが子どもたちの自信や生きがいにつながると、私たちは信じています。

このクラウドファンディングは、「その第一歩」です。
地域の子どもたちが未来を自分で選べるようになるために、どうか皆さまのご支援をお願いいたします。

クラウドファンディングの詳細はこちらからご覧いただけます。
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応援やシェアだけでも、大きな力になります。
どうぞよろしくお願いいたします!